季節問わず快適な住空間のためには『窓』が大切です

結露する窓
再開したのに、なかなか第2号が出ないじゃんと思われていたと思います。
巷の多くのブログ記事が5号までで終わるそうですから、後3号を油断せずに書きます。

もちろん、それ以上に続けるつもりですが・・・

アドバイスをいただいている方には、とにかく、「お気楽に」と言われているのですが・・・なかなか「お気楽」には書けないタイプなんです。

樹脂の熱伝導率は熱を伝えやすいアルミに比べて約1000分の1

簡単にいうと樹脂1mm(ミリ)厚の窓枠と1m(メートル)厚の窓が同じ熱の伝わり方ということになります。それほどアルミは断熱という点では劣っています。鍋の取っ手が樹脂で作られていることを引き合いによく説明されます。

アルミ鍋

なのに、なぜアルミ製の窓がいまだに多いのかは、色々な要素があり簡単には説明できないです。ただ、日本の場合は、一般住宅では木製枠+ガラスの窓時代があり、そのあとメンテナンス性に優れたアルミ枠の窓が登場しました。窓先進国と言われるヨーロッパに比べ日本は降水量が多く、雨への耐久性などもあり、一気にアルミ枠の窓が普及し定着したと思われます。

日本は、『窓』後進国と言われていますが、一般の方は後進国といわれていることをあまりご存じではないです。

主要国の樹脂窓普及率を比較すると下図のようになります。日本は17%で、同じアジアの国である中国(30%)や韓国(80%)よりもかなり低いです。それでも10年前の3倍です。普及し始めているともいえます。

樹脂窓普及率

世界地図

※共通の統計データではないですが、2017年の状況です。

ピースホームでは、2011(H23)年に樹脂窓の採用を検討し、2013(25)年から本格的に導入を始めました。2014(26)年からピースホームは標準仕様です。ピースホームでは早くから高性能住宅に取り組んでおり、現在のZEH(ゼロエネルギー住宅)の取り組みでは、ZEHビルダーとして5つ星(https://bit.ly/2oS4aAH)を取得しています(一般社団法人環境共創イニシアチブ:https://sii.or.jp/)。

2011年当時、樹脂窓を採用することにより、冷暖房のランニングコストがダウンすることが分かっていましたが、実際にどれほど変わるかという試算はあまり正確なものではなかったように思います。今では、色々な試算が行われており、樹脂窓にすることにより、一般家庭で30%程度コストダウンするといわれています。

一般的にアルミサッシ(窓)と樹脂サッシュ(窓)を比較すると次のよう表になります。

アルミサッシ(窓) 樹脂サッシ(窓)
素 材 アルミニウム 塩化ビニール樹脂など
重さ 軽い 商品のよっては重い
厚み 薄い 厚みが必要
コスト 安い 高め
耐久性 高い アルミにくらべると低い
耐火性 高い 低め(耐火窓もあり)
デザイン 豊富 少なめ
断熱性 低い 高い
結 露 発生しやすい 発生しにくい
カラーバリエーション 少なめ 豊富

樹脂窓でわずか10万円のちがい

ピースホームは樹脂窓が標準仕様ですが、40坪の一般的な間取りで、アルミ窓と比較すると約10万円の違いです。確かにコスト高となりますが、上記のランニングコストを考えると数年で元をとることになります。

快適性を求めるなら樹脂窓は外せない。

ピースホームは樹脂窓が標準仕様ですが、40坪の一般的な間取りで、アルミ窓と比較すると約10万円の違いです。確かにコスト高となりますが、上記のランニングコストを考えると数年で元をとることになります。

外気の暑さや冷気は窓からやってくる。

1992年の省エネ基準で建てられた住宅の場合、夏は窓から約70%の熱が侵入し、冬は窓から約50%弱の暖気が逃げていきます。

「断熱」と聞くと、「充填断熱」や「外張断熱」などの断熱工法をよく目にされ、壁も気になります。断熱の性能は熱貫流率(U値:単位:W/㎡K))という数値で低い値のほうが高性能です。

一般的な普通に断熱した壁で0.5です。
一般的に販売されている窓で、1.31(樹脂サッシ+Low-Eペアガラス)~2.33(アルミ樹脂複合サッシ+Low-Eペアガラス)~6.51(アルミサッシ+シングルガラス)です。良く普及しているアルミサッシ+ペアガラスガラスが、4.6です。
壁と窓の性能と比べると。桁違いということがわかります。だから窓の性能が重要なのです。

参考:住宅の省エネルギー基準:一般社団法人 日本サステナブル建築協会発行
http://www.jsbc.or.jp/materials/guide.pdf

話が長―くなるので、気密性能などのお話しも合わせてすべきところなのですが、第2号はこのあたりで続きは次号か弊社にお越しください。

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