「BELS」(建築物省エネルギー性能表示制度)

「BELS」(「Building-Housing Energy-efficiency Labeling System」の略称。)とは、建築物省エネ法第7条に基づき建築物の省エネ性能を表示する第三者認証制度の1つで、一般社団法人 住宅性能評価・表示協会が運営しています。
「BELS」は、同協会に登録された登録BELS機関が省エネ性能を客観的に評価。一次エネルギー消費量をもとに5段階の星マークで表示しています。(環境省HPより)

※実際にピースホームが施工し取得したものです

つまり、建築物の断熱性能に対して設置された(する予定の)高性能設備【暖房・冷房・換気・照明・給湯】がどのくらいエネルギーを消費するのか数値化し、一次エネルギー【石炭・石油・天然ガスなどから得られるエネルギー】消費量の基準値と比べることで、その建築物の仕様・性能でどのくらいエネルギーを削減することができるか確認することができます。
また、数値化だけでなく、性能(BEI)に応じた5段階の星マーク等で表示することで一目で建物の省エネルギー性能の良し悪しが分かるような表示となっています。

そして「BELS」は、新築・既存の別を問いませんので、全ての建築物において省エネルギー性能等に関する評価・表示を行うことが出来ます。

建築物省エネ法第7条において、「建築物の販売又は賃貸を行う事業者は、その販売又は賃貸を行う建築物について、エネルギー消費性能を表示するように努めなければならない。」とされているのですが、これは、建築物を購入・貸借しようと考えたとき、性能の優れた建築物を選ぶことができるように適切な評価が必要と考えたからだと思います。そして手段の一つとして、「BELS」評価を得た建築物であれば、性能に優れた建築物かどうかの判断が容易に行うことが出来るということです。

家を建てるなら性能が大事

ちょうどこのBlogを書いている今は猛暑日(最高気温が35℃以上)の真っただ中ですが、猛暑日の日数が右肩上がりで伸びていく昨今において、エアコンをつけずに我慢して過ごすことは、もはや命がけとなっています。

エアコンをつけたくない理由としてよく挙げられるのが、「エアコンは電気代が高い」「エアコンの冷たい風が苦手」といったところでしょうか。私自身もそのイメージを持っていた一人です。ですが、電気代が「高くなる」、「冷風を不快に感じる」理由として、実は住宅の性能(断熱)の悪さが大きく影響していることをご存じでしょうか。

断熱の性能が悪いということは、夏は屋根・外壁や窓等から侵入する熱の量が多いということになります。エアコンをつけ続け、室内を冷やし続けても外からの暑い熱が侵入し続けているので、これでは室内を冷房するのに大量のエネルギーを消費します。また、室内の温度を均一にすることも難しく、温度分布が大きい室内で、局所的にエアコンの風を感じることが不快感につながっているのです。断熱材の性能や窓の性能を上げることで室内の温度を均一にすることが出来れば、エネルギーの消費量や不快感の低減につながります。

さらにZEHであれば、晴れた暑い日は発電した電気でエアコンが稼働しているので、無料で冷房していることになります。エアコンをつけっぱなしにして、日中にしっかり冷房・除湿・蓄冷することで、カビ・ダニの発生を抑制でき、夜も少ないエネルギーで過ごすことができます。

冬においては、その逆の現象が起こっていると考えてもらえればと思います。エアコンで暖めても暖めても室内の熱が外に出て行ってしまい、暖かさを感じない状態です。とてもエネルギーの無駄遣いで効率も悪く、健康にも良くないのではないでしょうか。

BELS工務店

ピースホームでは新築住宅のBELS取得100%を目標に掲げ取り組んでおります。

「BELS」の星マークは数が多いほど性能が良く、BEIの値が小さいほど、省エネルギーとなり、「BELS評価書」で「ZEH」かどうかも確認することが出来ます。

また、「BELS評価書」を取得することで省エネ性能を示すことが可能なことから、各補助金事業においても「BELS」を取得することが大きなメリットとなっています。今、カーボンニュートラルに向けてエネルギーの消費量を抑える動きがますます活発になっていく中、日々の暮らしに関わる住宅だからこそ少ないエネルギーで快適かつ健康的な暮らしが当たり前になるような家づくりを目指していきたいと思います。