「ZEH(ゼッチ)」とは
ZEHとは、net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略語で、「エネルギー収支をゼロ以下にする家」という意味になります。つまり、家庭で使用するエネルギーと、太陽光発電などで創るエネルギーをバランスして、1年間で消費するエネルギーの量を実質的にゼロ以下にする家ということです。(経済産業省HPより)
実は、日本国内の全エネルギー消費量のうち住宅が占める割合は小さくありません。
2050年カーボンニュートラルの実現に向けた取り組みがいろいろとある中で、エネルギー消費量の削減の一つの取り組みとして考えられています。
2030年にはZEH水準の省エネ住宅が新築の標準に
これから家を建てようと考えている方には、ぜひ知っておいていただきたいことです。
2030年ということは、7年もしないうちに基準が変わり、
せっかく建てた家が基準外の家になってしまう可能性があるということです。
また、資産価値として考えたときにも価値が落ちてしまうことも考えられます。
では、ZEH水準とは?
まず、住宅の断熱性能がどのくらいかを示すものとして、「断熱等性能等級」があります。
国土交通省が制定した「住宅の品質確保の促進等に関する法律(品確法)」において設けられたもので、現在では等級1~7の7段階あり、数字が大きいほど断熱性能が良い住宅であることを示します。
その中で、等級5=「ZEH水準」の断熱基準と同等とされています。
ちなみに、この「等級5」は2022年4月に新たに設けられたところで、同じく2022年10月に「等級6」「等級7」の新設の流れとなっています。「等級5」が新設される以前の最高等級である「等級4」が2025年度以降は全ての住宅に義務化され、実質、最低等級となり、2030年にはさらに基準が引き上げられ「等級5」が最低等級になる予定のため、せっかく建てた家が【基準外】の家になってしまう理由です。
大きな話はここまでにして、単純に家族みんなで暮らす家を「ZEH水準の省エネ住宅」とすることは、冬は暖かく夏は涼しく、快適そして健康的に、さらに光熱費も抑えることが出来る家を建てられるということです。
ZEH住宅のメリット
(1)家計に優しい
断熱性能が良い建物で、効率の良い設備を使用するのでエネルギーの使用量が少なくすみます。
使用量が少ないと、日々のエネルギー(光熱費)を安く抑えることが出来ます。
また、太陽光発電等の創エネも売電価格が以前に比べ下がってはいますが、売電を行った場合は収入を得ることもできますし、日中の太陽光のエネルギーを自家消費に回すことで、さらに光熱費を安く抑えることも可能です。
(2)快適な暮らし=健康な暮らし
住宅において、快適性と健康な暮らしは密接に関わります。
いろんな調査や研究により、断熱性能が優れた(夏は涼しく、冬は暖かい)家は快適で健康に過ごすことができると証明されてきています。
室温が18℃以上を保つことが健康に良いとされており、室温が低い住宅に住まう場合、「ヒートショック」「血圧の上昇」「コレステロール値の上昇」「心電図の異常所見」が数倍多く起こることが確認されています。
(3)非常時の安心
日本各地のどこにお住まいでも、台風や地震等、災害の発生はいつどのように起こるか予測することは出来ません。
ですが、備えることは可能です。
その時々の対策方法・準備は必要になると思いますが、住宅においては台風や地震等、災害の発生に伴う停電時に電気を使えることが暮らしを支えます。太陽光の容量や蓄電池の有無といった性能のお話もありますが、使える電気がゼロではないというのは非常時において大きな安心につながります。
もちろんデメリットもあります。
よくデメリットとして挙げられるのが「コストアップ」です。
性能が上がる=コストアップという側面があるのは確かです。
ですが、きちんと資金計画をたて、うまく補助金を活用することで補える分もありますので、住宅の計画の際にはご自身の希望とあわせて、資金面でも相談できる施工会社と出会っていただきたいと思います。
ピースホームには実績があります
全国のZEH住宅を建てている大手ハウスメーカーから地域の工務店まで、「ZEHビルダー/プランナー」が一覧で表示され、検索できるサイトがあります。
2年連続実績(自社が受注する住宅のうちZEHが占める割合)100%を達成することができ、ピースホームは6つ星を獲得することができました。
各会社のホームページで、年間のZEH住宅の目標棟数や実績棟数を公開しているページがありますので、お時間があればご参考ください。