【終了】2021/1/23-24 完成見学会

ファーストアナウンス
ゼロエネルギーで、サルテナブルな暮らしへ

ピースホームの完成見学会のご案内

日 時  2021年1月23日(土)1月24日(日)10:00~16:00

場 所  朝来市山東町大月

■新型コロナ感染予防のため予約を受け付けしております。
Tel 0120-76-3132
※ネット予約も準備中です。

お家の特徴

・朝、上着がいるかどうか外に出て確かめなければ分からない家

・子供に優しい無垢フローリング

・吹抜けでも寒くない、暑くない

・二階のフリースペースがあるから家族の距離を近くに感じられる

2021/1/23-24 完成見学会

最新物件情報2020年11月

フローラルタウン 法興寺 残り1区画
フローラルタウン 大月  残り3区画
たたらぎフォレストタウン 残り2区画
フローラルタウン 江原 残り1区画

最新物件情報2020年11月

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11/21-11/23 完成見学会

停電時も安心な家 ZEH+R(レジリエンス) 完成見学会

日 時  11月21日(土)11月22日(日)11月23日(月・祝)10:00~16:00

場 所  和田山町 法興寺

11/21、11/22、11/23 完成見学会

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気密のお話

マイホームで快適に過ごすために重要なことは、建築地の日射を考慮することと、断熱、換気、気密の性能です。この4つをバランスよく設計することにより、快適でしかもランニングコストのかからない家を作ることができます。
前号でお話しした換気も気密性が低いとその効果は下がります。第1種の換気システムを設置しても、すきま風があるような家では、換気量を確保できないのです。

気密性能に明確な基準を設けたのは、1999年(平成11年)の次世代省エネ基準です。1997年の京都議定書(第3回気候変動枠組条約締約国会議)の対応のためだといわれています。そこでは高気密な住宅は当時の基準でC値が5.0以下のものとされています。今の住宅性能表示制度の省エネ等級4です。C値5.0はかなり緩い基準と言えます。C値5.0は、木造の土壁の家程度で、ボードで施工するとC値は3.0程度になります。
ちなみに、C値とは、床面積1平方メートルあたりの隙間面積を表す値で、値が小さいほど気密性が高いということになります。つまり、床面積100平方メートル(約30坪)の家で、C値が3.0の場合、建物全体の隙間を集めると300平方センチ(ハガキ2枚ほど)の穴があるということになります(住宅の床面積の全国平均は約129.3平方メートル)。C値が3.0であるとかなり大きな隙間が家にあるということがわかります。こんな隙間があっては前号で書いたような換気を計画通りに行うことはできないことは簡単にイメージしていただけると思います。計画換気を行うには、C値は、1.0以下でないといけないといわれています。
空気を入れたいこところから、空気が入らず「隙間」から空気が入ってしまうと、居室全体の空気は入れ替わりません。焼肉などをリビングでしてもなかなかにおいが消えないことになります。布団圧縮袋は、気密性の高い圧縮袋に布団を入れて一カ所から空気を抜き、布団を圧縮します。袋のどこかに穴が開いていたら布団は圧縮されません。これと少し似ています。

実は、この気密値のC値は2013年(平成21年)の省エネルギー基準の改正で削除されました。なぜ、削除されたかについては色々な憶測がありますがここでは割愛します。「C値 基準が外された理由」などで、検索していただければ、色々な記事やブログが検索にかかりますのでそちらをお読みください。
ピースホームでは、費用負担(10万円程度)が伴いますが、施主様のご希望があればC値の計測を行っております。ピースホームが施工した住宅のC値は、概ね0.6前後です。
この気密性は、先ほどの換気性能への効果以外にも様々なメリットを持っています。

冷暖房効率

簡単にイメージしていただけると思いますが、気密性が上がると冷暖房効率は格段に上がります。以前の号で書いたように高断熱の窓やガラスを使い、さらには断熱性能が高い玄関ドアを使っても、隙間風があれば冷房も暖房も効きません。保温性の高い水筒の栓をきっちり閉めないといけないのと同じです。

ヒートショックの予防

冬になるとよく取りざたされるヒートショックですが、日本では交通事故の約2倍の方が、ヒートショックが原因で亡くなっています。ヒートショックとは、急激な温度変化により躰に悪影響(心筋梗塞、脳梗塞など)がもたらされる現象です。寒いトイレや浴室でのヒートショックは高齢者の突然死の原因になっています。しかし、若い人は大丈夫というわけではありません。寒い空間と温かい空間を行き来すると血管が縮まったり緩んだりします。心臓に負担がかかっていることは間違いないのです。
ヒートショックの対策として、トイレや浴室・脱衣所などにヒーターを設置される方がいらっしゃいますが、ヒーターでは「採暖」にはなりますが、その空間全体の温度を保つ「暖房」にはならないことがほとんどです。「採暖」は聞きなれない言葉ですが、屋外の焚火やいろりをイメージしていだけるとよいと思います。寒さの中にあって「暖かさを感じる」ものです。伝統的な日本家屋でのストーブやこたつも採暖ということになります。
話が逸れましたが、採暖だけでは、ヒートショックの予防にはなりません。気密性の高い住宅では、隙間がないため家全体の空間で、ある程度一定の温度を保つことができます。

遮音性能

高気密で高断熱の住宅は遮音性にも優れています。ピースホームの家に建て替えられた施主さんの中には、「戸外の音が気にならなくなった」や「雨音も注意しないと気づかないくらいになった」などとおっしゃる方がいらっしゃいます。
居住空間の中への音の侵入を防ぐには、遮音と吸音が必要になります。もちろん、音楽教室のような遮音性を求める場合は、専用の遮音性能の施行が必要ですが、高気密高断熱の住宅は、戸外からの音を外壁が遮断し、遮音できなかった音は壁の断熱材が吸収するので一般の住宅には十分な遮音性能を持っています。ピースピースホームでは遮音・防音性のも高いセルロースファイバーを用いたデコスドライ工法を採用しております(詳しくはこちら)。
音は空気の振動なので、住宅気密性が高いと空気が外に漏れないので、室内の音も外に漏れにくいということになります。

繰り返しになりますが、快適な家に暮らすには、断熱・気密・換気の性能は必須要件で、日射を考慮した設計(建築地の太陽の動き検討した設計)が重要です。ただし、やはりバランスが重要です。今回の気密性に関しても、その部分だけに着目して設計するとやはりどこか住みにくい家となってしまいます。たとへば、高気密だと計画通りに換気も行えますが、冬季だと給気口から冷たい空気が入ってくることになります。ピースホームが第1種のダクト式熱交換気システムを標準仕様にしているのはそのためです(詳しくはこちら)。

次回は、「ピースホームの上手な住まい方マニュアル」を開始しようかと思案中です。ご期待ください。

ピースホームは第1種換気が標準仕様

前号と前々号では、断熱についてお話しましたが、今回は換気のお話です。
日本は元々、湿度が高く家の風通しを気にします。前号の勝手口の通風ドアが日本では人気なのはそのあたりにあります。
1993年の省エネ法の改正を契機に冷暖房効率などもあり、気密住宅が普及し始めます。そのころまで、建築部材の接着材などの規制がなかったので、気密性が高まったことによりシックハウスが問題になります。シックハウス症候群は、ホルムアルデヒドなどの化学物質などのよる室内の空気汚染だけでなく、湿度が高いことで発生する細菌、カビ、ダニの繁殖が原因にもなると定義されています。

そこで、2003年の建築基準法改正で、24時間換気システムが設置義務となります。

ここで、ことばの確認です。24時間換気システムで換気と書いてありますが、通風ドアから入る風は換気なのでしょうか? 住宅の「風」には、次の3つを分けて考える方がよいです。「風通し」、「すきま風(漏気)」、「換気」です。通風ドアや窓から入ってくる風は、「風通し」です。すきま風も文字通りで、住宅の隙間から出入りする風です。冷暖房効率を悪くするのがこのすきま風です。では、「換気」ですが、人の呼吸と同じで、汚れた空気を排出し、新鮮な空気を給気することをいいます。24時間換気システムでいう換気はこれにあたり、1時間で0.5回、居室の空気が入れ替わることを義務付けています。先ほどの「風通し」だけでこれを実現することはなかなか難しいです。
換気方法には、1種から4種まであります。

  • 第1種 給気側も排気側もともに機械を用いた方法
  • 第2種 給気側だけ機械を設置し、排気側は排気口を設け自然にまかせる方法
  • 第3種 排気側だけ機械を設置し、給気側は給気口を設け自然にまかせる方法
  • 第4種 給気・排気側ともに機械を設置せず、排気口と給気口の取り付け位置を工夫し温度差や気圧差などで換気する方法

一般的に住宅では、第1種換気か第3種換気が採用されます。

第3種は、住む方の意識に左右されてしまう点がやはり問題です。寒むかったり、風が強かったりするとどうしても、給気口を閉めてしまわれる方もいらっしゃいます。また、給気口のメンテナンスも忘れがちで、ほこりが溜まったり、鳥が巣をつくることもあります。そもそも気密がある程度取れていない(C値=1.0以下)と換気量が確保できず、計画通りに給気されていないこともあります。

ピースホームでは住む方の裁量に左右されない第1種の標準化を2013年に検討を始め、2014年から熱交換も実装したダクト式熱交換気システムを標準仕様にしました。
現在ピースホームでは、パナソニック社の熱交換気システムを採用しています。
https://sumai.panasonic.jp/air/kanki/24h/index.html

熱交換気システムのメリットは、「家が長持ち」、「快適に暮らせる」、「健康に暮らせる」という点です。

出典:パナソニック
https://sumai.panasonic.jp/air/kanki/kodatekicho/netuko_01.html

熱交換気は、上図のように、排気のときに汚れた空気と一緒に今までは捨てていた熱を給気時に回収して室内に戻すことができます。熱回収することにより、空調機器(エアコン)の負荷を軽減することができ、冷暖房コストを抑えます。
さらに熱交換気システムには、超微粒子用の高性能フィルターを備えており、外気のPM2.5などの大気汚染物質を捕集し、キレイにして給気します。

参考:https://sumai.panasonic.jp/air/kanki/air-tect/index.html

いずれにしても、熱交換気システムを仕様通りに機能させるには、やはり住宅の気密性が重要です。すきま風(漏気)があるような住宅の気密性能では、意味のないコスト高のシステムになります。

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